習慣性流産の原因と治療

染色体異常要因

父母の染色体異常による胎児の染色体異常が発生し、このことにより妊娠初期流産が反復される可能性があります。この問題は習慣性流産が見られる約6%の父母(父または母)で発見されます。
父母の染色体が正常な時にも母の年齢が35歳以上の場合、胎児の染色体異常が現れる場合もあります。

子宮要因

子宮奇形または子宮内癒着によるもので流産の原因中15-25%をしめます。その他にも子宮筋腫、子宮頸部無力症などが流産の原因になりうることがあります。

感染要因

TORCH(トキソプラズマ 、はしか、サイトメガロウイルス 、ヘルペス)などの胎児の奇形を起こすウイルスやクラミジア、ウレアプラズマなどの菌による流産が反復するとこがあります。診断を通じて適切な抗生剤、抗ウィルス治療が必要です。

内分泌学的要因

排卵後妊娠初期まで適切な黄体ホルモンの分泌が起こらない場合、黄体期欠陥が起こる可能性があります。また黄体期欠陥以外に糖尿、甲状腺疾患なども習慣性流産の原因になります。

免疫学的要因

全体流産の約50%の原因に該当すると知られていて、原因不明の流産も約80%は免疫学的な要因が作用すると思われます。大きく自己抗体による免疫異常と同種免疫異常に分類されます。流産に関する自己抗体を検出したり同種免疫に関する細胞またはサイトカインを検出し診断することができます。

原因不明要因

免疫学的要因と関連すると知られていて治療は免疫学的要因に従って行われます。